みなさま、お月見はされましたか?
今年は中秋が9月15日、満月が17日でしたので夜空を見上げる回数が多かったように思います。
17日に大覚寺の観月の夕べに行ってきました。
境内に入るとお経が聞こえてきました。
若手僧侶の方による声明(しょうみょう)の調べです。
ありがたく拝聴することができました。
私が大覚寺にいる間にはお月様の姿は見えませんでしたが、ほんのり明るくあの場所にというのがわかりました。
そこにあるという安心感があります。
人もそうですね。
顔を見なくても声を聞かなくても想いが通じることでの安心感、ありますよね。
大覚寺の大沢池はその昔、嵯峨天皇がお月見をされた場所だと言われています。
大沢池に映った月を愛でられたとは、なんて優雅で想像力のある愉しみでしょうか。
船を進めると蓮が群生しているところに。
そちらで船の揺れや速度が変わったりするのもまた風流と思える心の余裕がある時代だったのでしょうね。
場所を変え、放生池へ。
こちらは真紅の水鏡でひときわ美しくなる池ですが、この季節も目を見張る美しさです。
今にも吸い込まれそうになるぐらい、池に映った景色が美しいです。
先ほどは池に映った心経宝塔を間近で見ると朱色がさらに輝いて見えます。
お庭を散策した後、五大堂から御影堂、さらに震殿をお詣り見学します。
勅使門、厳かです。
大覚寺の観月の夕べ、昔に思いを馳せ、優雅に時を過ごすことのできる貴重な機会です。
今年も良い時間をありがとうございました。