こんにちは。
京都癒しの旅案内人 下戸眞由美(おりとまゆみ)です。
早朝の土砂降りがやみ、少しずつ空が明るくなってきた頃、東山を眺めました。
まず比叡山がいつもより尖って見えます。
全貌が見えないのです。
少し右手にももう少し高い部分が続くような記憶がありました。
次に南のほうに目をやると大文字山。
毎年、8月16日の夜、大の字が点火されご先祖様をあの世へ送る行事、五山の送り火のトップを切る山です。
ほとんど直線のように見えますが、稜線の真ん中あたりがちょうど「大」の字の二画目、三画目が離れていくあたりです。
この上に三角のおにぎりが乗ったような山の形をしています。
ものごとは全てがそうですね。
見えている部分と見えない部分、知っていることと知らないこと。
想像するのもまた人それぞれ。
同じものを見ても、見え方も違い感じ方も違うので、見えないものや知らないことを想像する幅や奥行きは大きく変わりますね。
自然って偉大です。
人から言われると厳しいことや聞きたくないこと、はたまた舞い上がるほど嬉しいことも
自然は語らずとも教えてくれます。
そんな風に感じるようになったのも歳を重ねてきたから。
雨が降るからこそ、こんな景色を見ることができ、感じることもできたのです。
もちろん、そんな風に余裕のある心持ちの時だけではなく、着飾って出かける時など濡れたくない時に土砂降りになったら
「頼むから、雨止んで!」って叫びますけどね。
今朝は自然って素晴らしいと思いました。
東山三十六峰、比叡山から稲荷山までの山並み、毎日、違う顔をしています。
こうして景色を楽しめるのも幸せなことです。
心に余裕がない時は、景色もただの壁にしか思わないですしね。
こちらは同じく賀茂川から植物園あたりを見たところです。
季節は確実に進んでいます。
秋のはじまりは今ここに。
今朝は賀茂川から東の山々を眺めてみました。
そう、「賀茂川」です。
出町より上流は賀茂川、下流は鴨川と書きます。
こんな話も案内の時にお伝えしています。
秋の景色をみて、あれやこれやとお話ししませんか?
あなたのお越しをお待ちしております。