おはようございます。
京都癒しの旅案内人 下戸眞由美(おりとまゆみ)です。
昨夜は京都五山の送り火でした。
「大文字焼き」ではなく「大文字の送り火」です。
京都人が声を大にして言いたいのが、送り火であるということです。
お盆の間に家に戻られたご先祖様の霊ををあちらへお送りする宗教行事です。
焼き物ではなくお祭りでもありません。
(こちらは昨年の大文字です)
子供の頃には夏休みの終わりが近づくようでもの寂しかったのを覚えています。
ひょっとすると幼な心にご先祖様が戻っていけれるこの雰囲気を感じていたのかもしれません。
お仏壇に備えられた蓮の葉の上の野菜やお膳に盛られた精進の食事。
毎日、手を合わせる習慣はこのお盆の期間に身につくものかもしれませんね。
ご先祖様をお送りする宗教行事、雨天決行です。
昨夜は送り火の行われる瞬間に今までに経験したことのないほどの豪雨でした。
大文字が無事に点灯するのかしらととても気になっていました。
五山それぞれに保存会があり、みなさま、当日の送り火に向けて準備を進めておられます。
山により、点火方法にも違いがあるとお聞きしていますが、昨夜のような豪雨の中、どれだけ大変なだったか想像を絶するものがあります。
灯った時には感動しました。
本当にお疲れさまです。ありがとうございます。
雨の中、無事に点灯された五山の送り火。
お盆に戻って来られていたご先祖様も無事にお戻りになったことと思います。
船形と左大文字を拝むことができました。
例年ですと五山全てを見ることができる場所でしたが、豪雨のため、如意ヶ嶽の大文字は見えませんでしたが、明るいことはわかりました。
その中で、船形と左大文字を拝むことができました。
こちらが西賀茂にある船形です。
こちらは左大文字です。
船形と左大文字を拝めたことに感謝です。
一気に秋に近づくこの季節、京都では六地蔵まいりや地蔵盆と季節の行事がつづきます。
過ぎ去る夏をご先祖様や子どもを思う気持ちとともに過ごすこの時期。
一日一日を心して生きてゆきたいものですね。