京都癒しの旅では、お客さまとご一緒していない日は新しい京都を求めて出掛けたり、内勤で企画に没頭したりしています。
一昨日に「森の京都・産業観光体験ツアー」に私たち案内人ふたりは参加してきました。
もうひとつの京都ってご存知ですか?
京都は社寺仏閣、花街、文化伝統などで語られますが、それ以外にも素敵な京都がたくさんあります。
もうひとつの京都、「海の京都」「森の京都」「お茶の京都」
この3つの京都のうち、今回は「森の京都」へ下見に出掛けてきました。
森の京都は京都府のちょうど真ん中に位置する亀岡市、南丹市、京丹波町、福知山市、綾部市、京都市右京区京北の地域の自然や人を感じていただきたいとの思いでプロモーションされています。
「森の京都博」のイベント、いろいろあります。
自然がいっぱい、子どもの頃遊んだ田畑が目の前に。
彼岸花が咲くとおじいちゃん、おばあちゃんの顔が目に浮かびます。
懐かしい思いと今こうして動けることへの感謝の気持ちでいっぱいになります。
京都市内から約1時間でこんな景色に出会えます。
下見、もうひとつの京都に会いに来た私たちがすでに癒されています。
自家農園で採れた野菜や地元の食材で作られたランチ
亀岡市に湯の花温泉があります。
その入り口あたりに位置する京都・けぶり(火へんに因)河。
自家農園で採れた野菜や地元の食材を使ったランチ。
館内からの景色も秋の訪れを感じます。
自家農園へもご案内いただきました。
農園長がまた味があって、仕事を忘れそうです。
野菜の収穫もさせてくださり、モロッコインゲン、四角豆、トウモロコシ。
こうして採るんやで。ここに採ってほしいてゆうてるのがあるで。
こっちの枝の方がたくさんなってるで〜
と言いながら、どんどん、カゴに入れてくださいます。
ありがとうございました!
京都で唯一の刀鍛冶を訪ねて
京都にたったひとりの刀鍛冶。
師匠に弟子入りされてだいたい10年ぐらいの修行をして一人前と言われる世界、大西将大さんは7年で独立。
この地を選び、独立されたのです。
1400度ぐらいあるそうです。
やけどは?という質問が出ていましたが、ほとんどそれはないそうです。
師匠もやけどをされたことはあるそうですが、決して弟子にはおっしゃらなかったそうです。
こちらでの見学、サウナのような状態で、私たちは汗が吹き出しクラクラしました。
この中での作業がどれだけ大変かと。
日本刀は一ヶ月に2刀までしか作れないとか、きまりがあるということも初めて知りました。
作る前に届け出も必要と聞きました。
日本刀の形は時代によって少しずつ形が変わるそうで、何100年経ってから、平成の時代のものだったのだと言われることもある、後世に残る仕事、素晴らしいです。
酒造り、醤油造りに適した水の美味しいところです
丹山酒造さんです。
ひやおろしをはじめ、お好きなだけどうぞと。
お酒は直営のお店のみで販売されています。
京都市内では京都文化博物館内に直営店があります。
お食事どころでいただけるところも少ないとのこと。
貴重なものをありがとうございました。
最後に訪れたのが難波醤油醸造さん。
「ひしほの匠庵」という看板が上がっています。
「ひしほ」というのは「醤油」の「醤」のことだそうです。
醤油の香りがたまりません。
こちらはほんの入り口で、どんどん、奥までご案内くださいました。
醤油一筋で150年、5代目だとおっしゃっていました。
こちらの桶ももう100年経っているとのこと、桶造りの職人さんがもういなくなってしまう状況だとお聞きしました。
次世代につなぐ仕事、なんとか繋いでいただきたいと願いながら、こちらを後にしました。
もひとつの京都、森の京都はえぇとこでした。
京都市からほど近い、南丹市、亀岡市にお邪魔してきましたが、ほんとにえぇとこ(本当に良いところ)でした。
自然ももちろんですが、人がえぇ。
あったかい、ウエルカムなんです。
だからこそ、お邪魔する私たちも、土足で入り込むことのないように、「ありがとうございます」の気持ちで見せていただきたいものです。
亀岡市、南丹市のみなさま、ありがとうございました。
都会での暮らし、便利と言えども疲れるのも事実です。
たまにはぶらっと森の京都、いいものです。
京都癒しの旅でも森の京都の企画をしていきます。
みなさん、お楽しみに。