大切な人を亡くされた方と
京都の夏の風物詩でもある五山の送り火。
燃え盛る「妙」の字を前に、大切な人を想い、お見送りしてきました。
大切な人を想う送り火の旅
ご一緒させていただいたお客様おふたりと
案内人の私も含めて、大切な人を亡くした経験があり、静かに送り火でご先祖様をお見送りする旅に共感くださってのお申し込みでしたので、駅でお逢いした時から、穏やかな空気が流れました。
ゆっくりお料理を楽しみながら
まずはゆっくり地元の旬の野菜と新鮮な魚介類で作られた日本料理を楽しみながら、ぽつりぽつりと亡くした方への想いと今の気持ちを誰とはなしに話しはじめます。
3人、それぞれ違う器でお出しくださり、器の話から五条坂の陶器まつりの話へ。
楽しい笑顔の時間
お店の近く上賀茂で採れたトマトや赤こんなゃくなど、一つひとつがやさしいお出汁の味付けでした。
女性が集まり美味しいものをいただくと、笑顔になり、次から次へと話が転びます。
時計を見たら、送り火が始まる10分前。
とっておきの場所へ
地元の人たちが、時間になると うちわ片手に送り火を見にやってくる とっておきの場所です。
それだけ京都では暮らしに根付いた行事なんです。
「妙」に手を合わせる
とっておきの場所に向かいます。
目の前で「妙」が見える場所に。
点火された「妙」の字を静かに眺め、各々が大切な人を想い手を合わせます。
どんどん燃え盛ってきます。
五山の送り火とは
五山の送り火の発祥の時期は定かではありませんが、お盆に戻られていたご先祖様をお見送りするために行われています。
後付けとも言われますが、「大」の字にお精霊(しょらい)さんが集まり、「妙」「法」でお経を唱えて、「船」に乗り、振り返ると小さな「大」になり、「鳥居」をくぐって西方の極楽浄土に帰って行かれるという話がすんなり、心に入ります。
その話の順番に東から西へと送り火が点火されるのです。
題目踊り、さし踊り
盆踊りの始まりと言われる題目踊り、さし踊りを見るために進みます。
軒に小川が流れる街並みを15分ぐらい歩き、山手に少し登ると涌泉寺です。
粛々と受け継がれてきた行事です。
このような時間をお客様と共有できて幸せです。
京都癒しの旅にご参加くださるお客様
ご参加くださったお客様から、
心に残る送り火の旅をありがとうございます。
ご一緒した方ともまたお逢いしたいですし、また癒しの旅に参加します。
良い時間をありがとうございました。
と嬉しいメールをいただきました。
ご参加くださるお客様同士、共感されることが多いです。
不思議なご縁でつながっていることもあります。
不思議なご縁でつながっていることもあります。
女性同士、年代が違っていても価値観が似ていたり、
気持ちのいい時間がゆっくり流れます。
ご参加くださりありがとうございました。
五山の送り火の旅は、毎年ご案内しております。